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感応時間7 春の賛歌と神隠しの岩屋  

<発売日>
2012年03月02日

<ストーリー>
うら悲しい琵琶の音色と共に琵琶法師の語る、昔々の物語……。
知りたくば、耳を傾けてくださいませ。
四季の生まれた由縁を、一匹の心優しき鬼と大神様の恋路を。
――おや、聞いてくださいますか。
おみながみ様がまだいらした頃の遠い遠い昔の話。
ここ熊野には、春を統べる大神がおりました。
それは偉いおみながみ様でありましたから、年がら年中、ずうっと常春の暖かい陽気で皆過ごせたものです。
しかしそんな大神様に惚れて惚れてどうしようもなくなった情けない鬼がおりましてな。
一夜のうちに、乱積の石段を築き上げ、神さんを閉じ込めてしまったんですわ。
それからです。
凍えるような冬と、うだるような夏が生まれてしまったのは。
で、春はどうなったと思います?
そうさね、恐らく。
神さんの美しく生き生きとした姿を目にしたい鬼が、一年に一度、神さんを目覚めさせるんでしょうよ。
けれどまあ、聞こえてきますよ。
春となく冬となく、「媛、媛」と呼ぶ、悪鬼の声が。
それこそ、心の臓を突かれるような、恐ろしく熱い声が。
冬なんぞは特に五月蠅くて、気がふれそうな程、春が恋しくて堪らないんでしょうなぁ――。

<キャスト>
平川大輔

<トラックリスト>
01. 熊野の語り部
02. 厳冬の果て
03. 早春の芽生え
04. 催花雨
05. 花言葉
06. フリートーク 

 

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